電子書籍を読む際などに用いられる、OS組み込みの読み上げ機能にはイントネーションの間違いが未だに多く残っている。そのため現在は、音声合成マークアップ言語SSMLを用いてイントネーションを出版社の人間が編集し、合成された音声を電子書籍に同封するというやり方が一般的である。そこで、電子書籍に音声ファイルではなくイントネーションを記したデータを同封する新しい電子書籍フォーマットの提案を行った。同時に、出版社の人間がイントネーションを編集し、音声をその都度確認しながらクラウド上で編集するシステムを構築した。実証実験により効果的なツールと認められ、W3Cによって電子書籍の形式EPUBの次期仕様に盛り込まれた。総務省とアルバイト先の想隆社との共同プロジェクト。
チームで制作。フロントエンドを担当した。サーバはPHPで実装。主な機能は以下の通り。電子書籍のアップロードと初期の発音記号の自動生成、編集した発音記号(イントネーションを表す)のバージョン管理とDiff表示、編集した音声をその場で再生、書籍内の文字検索、編集者の編集権限変更、ゲラ(校正用の印刷)の印刷機能とコメントのPDFアップロード、書籍内の画像表示。